4 減塩・塩抜きのあれこれ 1

猫のソルトが塩無し料理や、0.3%~0.7%で料理する方法や、減塩について飼い主に聞いた話を語るよ。

【 減塩・塩抜きのあれこれ 1】

 この世は塩の多用であふれている。あふれていると言っても、一つ一つの商品は美味しさや旨味を計算された範囲内のもの。しかし、それを扱う側が1日の許容を超えて乱用すると、濃い味に進んでしまったり、毎食多様すれば臓器にかかる負荷は大きくなるニャ。

 腎臓・肝臓・膵臓などの臓器を労わる日を作っても良い筈だニャ。人間だって疲れたら休みを取るし、週休二日制だったりする。完全に休ませることはできないけれど、労わった料理を食べるのだって体の持ち主の立派な職務なのニャ。

 そこで、どんな減塩・塩抜きがあるのか考えて、一般的に勧められるやり方を書き出してみたニャ。


1つ目は、

減塩しょう油・塩などの調味料を使って食事の塩分摂取量を減らすやり方ニャ。普通に健康を気遣って塩の摂取量を減らそうと試みる方や、腎臓に負担をかけないように塩分制限をしている方など、普段の調味料を見直して変えるだけで、意識せずに減塩を始めやすい方法ニャ。

2つ目は、

無塩食品を取り入れることニャ。塩分摂取を厳密に管理したり食事制限をかけられている人が、醬油を豆醤(まめびしお)やソイゼロなどに変えたり、塩分ゼロの食品を手に入れたりと食生活の管理をして、腎臓に負担を強いない食事を選んでいるニャ。

 1つ目も2つ目も、これは厚生労働省が減塩を意識しなくてもやっていけるような食生活の推進を企業や国民に推奨して、その成果として、多くの企業が無塩・減塩商品を送り出しているから、ここ数十年で質や種類が向上してきているのニャ。

 ちなみに、厚生労働省が掲げる一日の塩分摂取量は男性は7.5g/日未満、女性は6.5g/日未満だニャ。高血圧の人へは男女共に6g未満

 そこで世界に目を向けると、世界の塩分摂取量は1日6g未満

 ここまで読んで「あれれ?」と思う貴方は、偉いニャ。この違和感に気づかないと、減塩の根本的な動機に繋がらない。だから少しだけ、考えて欲しいニャ。

 1日の塩分摂取量が、日本の高血圧の人への目安と世界の目安が同じという違和感ニャ。これは、とても大切な事で、海に囲まれた日本は古くから塩を食事に取り入れてきた。だから、とても塩が身近。塩自体は有難い自然の恵みニャ。

 医学の発展と共に、いろいろな病気が解明されてきたけれど、塩分に関しては食生活が今と昔じゃ大きく異なっていることも大きな要因ニャ。

 昔と今の大きな違い。それは昔が2食で、今が3食だという事。そして、質素で簡素な食事体系が、洋風化に拍車をかけて豊富なタンパク質や脂質を持った食材が多くなったことも起因しているニャ。

 油の普及から、夜の時間を幅広く活用出来るようになった日本人の食事形態が3食に変化しただけでなく、時代に合わせて求められる食への欲求を追求してきた結果でもあるニャ。戦後まもなくは、栄養不足を補うための食事。そこから人々の生活が向上してゆとりを持てば、食事も豪華になって外食産業が栄え始めたニャ。

 そして何よりも、日本人はその地域に根付いた食文化を大切にすると共に、新しい文化を上手く取り入れて独自の文化を生み出す技に長けている民族だニャ。カップラーメンやナポリタン、オムライスや中華丼、エビフライやクリームシチューにドリアやお菓子などなど、さまざまな食べ物を生み出しているニャ。

 他に着目するところは、忙しい人に合わせた形態の変化がすごい寄り添い方なのニャ。ワンプレートや丼ものやファーストフードにレトルト食品。大きな枠組みだと外食系のファミリーレストラン。現代の食や食品事情は多岐にわたり変化変貌を極めてきたニャ。

 一方、本来の一汁三菜から栄養過多になった今の食事に学者・研究者・医者・様々なジャンルで危機感を感じた方が警鐘を鳴らし、病気になる種類が高血圧や生活習慣病、癌、脳卒中や心筋梗塞などに移り変わって、健康維持の食の見直しが始まりだしたニャ。

 そういった時代の流れは、国も企業も少しずつ見直してはいるけれど、家族単位や個人単位での減塩は一人一人の嗜好や地域文化特有の嗜好、忙しさもあいまって、なかなか浸透できない部分もあるニャ。

 だから、厚生労働省は減塩を推奨し、塩分摂取量を下げる取り組みを企業に提示するなど、徐々に浸透していくように働きかけているんだニャ。企業も健康志向を考えて、素晴らしい商品を生み出す努力をしているニャ。

 塩は悪くないニャ。むしろ、生きていくのにとても大切な要素ニャ。

 けれど、食べる側が塩分含有量が多い物を毎回好んで食べたら、病気になるのも当然だニャ。

 


  • 豆知識の他に、一つまみくらいの少ない塩を使った料理が目標。
  • 塩分濃度は塩分濃度計で 0.3 0.5 多くて0.7 くらいを目指すよ。
  • 基礎疾患、持病などで、お医者さんに食事指導・食事の注意点を言われている方はお医者さんに相談してその指示に従ってください。
  • いろいろなやり方を載せていきますが、合わない人もいます。
  • 情報として効果・効能・薬効などを記載しますが、それらをお約束するものではありません。体質は一人ひとり違うので、結果も自ずと変わってきます。

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