4 代謝と睡眠

ウサギのファムが、飼い主の薬膳料理の活動や実験を日記にして紹介。

【代謝と睡眠】

◇月〇日 曇り

 今回は長年に渡って僕の飼い主が、体で試してきたダイエットについて教えてくれた事を書くよ。

 糖尿病の方や脂質異常症の方やその他の病気や疾患で、体重を落とすことを勧められている人は多い。そうでなくても、健康の一環や美容のための体系維持を考えてダイエットをしている人も多い。

 皆さんはダイエットで、適度な運動とカロリーで食事制限もしているのに、どうしてこれ以上体重が落ちないのか?と壁にぶち当たった経験はない?

 そして、糖尿病や脂質異常症などの基礎疾患で体重を落とすように指導されている方には、これ以上カロリー制限して食べる量が少なくなっているのに、どうすればよいの?と悩んでいる方も多い。

 実はカロリーで管理する食事制限がいけないのではなく、身体には段階を踏んで食事制限したほうが個々の体質を自分で理解できる。

 カロリー制限で食事を管理するやり方もとても大切。なぜなら、自分の食べた1日の食事のカロリーを見ていて高カロリーの物ばかりを食べていたとか、燃焼カロリー以上に食べ続けていたら太ったなどの見直しをして気付く事ができる利点がある。

 食事と体重を測って記録している人は「あれ?」と思う日がないだろうか。高カロリーなのに体重が減っている日があることを。燃焼できないくらいのカロリーを食べて運動もしていないのに体重減少の日がある不思議な現象。

『1日の食事で摂るカロリー』<『1日の活動と睡眠の代謝の燃焼カロリー』

 このようになっていれば、体重は落ちて痩せていく。簡単な図式でフィットネスジムなどで説明されるもの。この考え方は、自分がどの程度の活動や睡眠で、エネルギーを代謝で減らせるのかが分かる。

 そして、もう一歩踏み込んで知って欲しいのが、自分に合った睡眠時間を見つけること。燃焼するカロリーが摂取するカロリーを上回っていても体重が落ちない時がある。そんな時に有効なのが、身体が代謝を行う時間に就寝についていることを心掛けてみる。そして、7時間~8時間ほど寝ることを自分の体に義務付けて数日間続けて寝てみて欲しい。

 もし、朝起きて体重が少しでも減っていたら、睡眠時間はそれだけ必要ということになる。要は自分の体が代謝というメンテナンスに要する時間は、それだけ必要なのだという事を知ることができる。

 日本人の睡眠時間は少ない。6時間で長いと思われる人もいるけれど、体内時計がしっかり働き、自律神経系や代謝機能が万全に働ける体を保つのは十分な睡眠が必要で、理解して実践できる環境を整える必要がある。

 しかし、それを阻害しているのは、日本人の生真面目な性なのか、スマホ依存への弊害なのか、はたまた日々の番組が面白すぎなためなのか、睡眠時間を削った体への影響を考えている人は少ない。

 ここまで書いて睡眠が如何に大事か分かってもらえたと思う。燃焼カロリーが勝っている時に十分な睡眠を心がけて体重が減ってきたら、次は体重に変化が無くなってくる。

 文頭で書いた体重減少の頭打ちの状態。ここまで試してから、代謝というメンテナンス機能に注目してもらいたい。


 要するに、カロリー管理で食べ物への嗜好性を知り、自分の生活習慣を知る。その上で、自分に適した睡眠時間を探す。そこまでしたら、代謝機能へのアプローチを考えてみる。



  • 薬膳豆知識の情報や、料理などを紹介するのを目標。
  • 基礎疾患、持病などで、お医者さんに食事指導・食事の注意点を言われている方はお医者さんに相談してその指示に従ってください。
  • いろいろなやり方を載せていきますが、合わない人もいます。
  • 情報として効果・効能・薬効などを記載しますが、それらをお約束するものではありません。体質は一人ひとり違うので、結果も自ずと変わってきます。

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