5 腸内フローラとバリアを育てよう!

ハムスターのハムっちが、飼い主の腸活の独り言を勉強して紹介しているよ。

【 腸内フローラとバリアを育てよう!】

 食う・寝る・出す(排泄)が大切なのは前に書いたよね。

 でも、どうやって腸を良くするかは見えない部分だし、具体的にどう考えてどうすれば良いの?って思っちゃう。

 腸の働きは、身体に必要な栄養を吸収して、不必要なものや悪いものをブロックして大腸へと送る。これが大まかな働きだけれど、腸壁は畑に似ていてね、いろいろな同じ腸内細菌の集落(腸内フローラ、腸内細菌叢とも言う)がお花畑のように広がっていて、そこに不必要なもの(体に有害な菌やウィルス、物質など)をブロックして腸を護るための粘膜のバリアがあるんだ。

この腸内フローラと大腸バリアを意識して、改善していくことが毎回言っている腸活だよ。

 ここで知っておくことは、腸が身体のいろいろな場所に関係しているってこと。だから、腸を整えればたくさんの良い影響が身体中で起こるんだよ。


【腸は他の臓器とちょっと違う】

 腸は第二の脳と言われているけど、その所以とも言えちゃう機能がこれから説明すること。

迷走神経で脳と情報を共有している特殊な腸。しかも、脳の指令をもらわなくても腸神経系が働いて自活しちゃう機能も搭載している!中枢神経と連絡も密だけに、反射の神経経路を備えているから直接、消化管機能を制御できるんだ。


脳の指令が無くても自活できるなんて凄いよね。

ご主人様の腸活の考えでは

 腸は受精卵が分裂して最初にできる器官だから、腸神経系が消化管全体に内在されて制御できるのも納得だし、まさに『第二の脳』は原始と表現したいような器官なんだって。

 最初に作られた腸には、腸を巻くように中枢神経系がのびていて、そこから脳へとつながっているから、消化器官だけではなく腸から脳へ・脳から体全体へと影響を与えることができる。だからこそ、腸が及ぼす範囲は広範囲。通常の栄養吸収の他に美肌・体質改善・神経伝達や免疫力の向上・やる気・記憶力・心にすら影響している。

 摂取した食べ物の栄養は全て腸で吸収され、様々な結果を身体に与える。だから、腸活の大前提がそこにあると。整えるようにアプローチすることによって潜在的な身体の持つ各所での反応や代謝という調整能力を引き出していこうと考えているんだ。

 また、腸ではあらゆる菌が育っているため、良くも悪くも菌の特性に左右されやすい事は説明してきたけど、逆に考えると菌の種類や菌をどう育てるかを意図的に食事によって調整していけば、腸の整いに意味を持たすことも可能って考えているんだ。

 この二つの考えと機能的効率効果を根底にして身体の健康強化を図るための腸活なんだって。機能的効率効果については、長くなるから個別にまとめるね。


【小腸と大腸に住んでいる善玉菌と大腸バリア】

 人間だっていろんな仲間と行動したり、地域の街や町内とか都道府県別で見てみると、『秘〇のケンミンshow』みたいにいろいろな特色を持って、助け合ったり協力しあったりして住んでいるよね。

 そして、それぞれの都道府県・地域にはとても素晴らしく誇らしい特色や文化が根付いている。

腸の中でも同じことが起こっているんだ。

『適材適所』

 乳酸菌にも免疫力を高めたり、ダイエット効果があるもの、口内フローラを良好に保ったり、高血圧や便秘改善などなど、様々な効果がある。これらが、人間でいう文化や特色といったところ。

また、大腸で活躍する菌もいれば小腸などで活躍する菌もいる。それはいわば都道府県といったところ。

 特に大腸の腸壁を粘膜層で覆う大腸バリアは有害な細菌などから腸壁を守り便の通りを良くしてくれます。警察の治安維持的な見えないバリアのようなもの。酷い下痢などの後にプルプルとした茶色の透明なゼリー状のものが出たりするのは、腸を守っていた腸粘膜層などのバリアが出てしまっている状態。

 だから、『消化に良いお腹に優しいものを食べて薬を飲んで寝る』のは理にかなっている。失った大腸バリアと荒れた腸内フローラの回復をしないと、大腸壁から菌が侵入しやすくなっている状態になってしまう。ビフィズス菌などを含む薬が出たりするのも、消化の良い食べ物が善玉菌の餌になって回復を早めてくれるからだ。睡眠も腸にとって大切な機能回復の一端を担っている。

腸内フローラも大切だけど、大腸バリアも健康維持の上でとても大切な機能を担っている。

 冒頭で言った腸活の改善とは、腸内フローラと大腸バリアの両方を整えて成される健康維持と思って欲しい。


  • 腸活や豆知識の情報や、料理などを紹介するのを目標。
  • 日々の暮らしの中で、チャレンジできるような腸活を目指すよ。
  • 基礎疾患、持病などで、お医者さんに食事指導・食事の注意点を言われている方はお医者さんに相談してその指示に従ってください。
  • いろいろなやり方を載せていきますが、合わない人もいます。
  • 情報として効果・効能・薬効などを記載しますが、それらをお約束するものではありません。体質は一人ひとり違うので、結果も自ずと変わってきます。

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