【寝てもダメな時の酵素と代謝機能の関係】

✕月△日　雨

　今回も長い間僕の飼い主が、体で試してきた代謝について教えてくれた事を書くよ。

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　前回までの話をまとめると

　肝臓と筋肉に貯蔵されている糖分を、これ以上増やさずに『糖を意欲的に消費』していく。炭水化物を難消化性デンプンにして摂取して増やさない事。糖の消費が激しい『脳』を使う事。この方法を紹介したんだ。

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　今回は、十分な睡眠をとっても「あれ？体重減らないなぁ」と思うような経験はないかな？ダイエットをしていても、まだ下がる余地があるのに途中で成果が上がらない打ち止めのような状態。

　実は、生活習慣病を治す為に炭水化物や糖質や塩分摂取の見直しをしている人にも、健康の人にも言える事だから覚えておいて欲しいんだ。

　体重の増減は、代謝機能が関わっているということ。

　そして、代謝には大きく分けて消化酵素と代謝酵素がある。この２つの酵素のバランスが関係するんだ。個体差はあるけれど、１日に作られる酵素の量と利用する量に限りがあるということ。

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何が問題なの？と変に思うかもしれないけど、これは重要なことなんだ。

　酵素が作られると言っても、無限大じゃない。作る場所がある以上、一日に作られる上限はあるんだ。丁度、工場と売り場のような関係だよ。

　例えば、売り場からの発注が消化酵素ばかりだったら、代謝酵素が作られる量が少なくなるって具合。

　本来、酵素として使いたいのは代謝酵素。

　代謝酵素の役割は、骨や皮膚や血液を作ったり、腸内を整えたり、免疫力を向上させたり、細胞の再生、活性酸素を抑えたり、老廃物を排泄させたりする。

　要するに、体の中の組織が何某かの反応をする時に触媒として必要になるもの。だから、その機能を最大限に引き出すにも、限りある体内酵素の生産を『各代謝酵素の生産』へと使いたい。

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　代謝酵素の生産を増やす為にも、次は消化酵素について説明するよ。

　食べ物を分解して消化と吸収する働きを促進させていくものを消化酵素と呼んでいるんだ。下の表にその主な種類と酵素名とｐＨと働きをまとめたから見て欲しいんだ。

酵素のいる場所	酵素の名前	どんな働きするの？
口の唾液	アミラーゼ pH=７	唾液や膵臓で分泌されてデンプンなどの グリコーゲンを分解するよ。 良く咀嚼すると唾液が出て、デンプンを 分解していくから、次の胃での消化が スムーズにできるんだよ。
胃	ペプシン （プロテアーゼ） pH=２	タンパク質の分解をするよ。ここで分解したり 消化が上手く出来ないと、小腸と大腸で停滞して しまうから、腸の中で腐敗が進んで悪玉菌や毒素 がのさばる劣悪環境になっちゃうんだ。
膵臓 膵液pH=8	リパーゼ pH=５～９	脂質を成り立たせているエステル結合（水酸基 （アルコールとか）と酸が脱水縮合して出来たもの） を加水分解する酵素
小腸の壁 pHが５～６.５	マルターゼ pH=６.６～７.３	小腸に運ばれる間に細かく分解された麦芽糖（マル トース）を２分子のグルコースに分解するよ。 細かくなったブドウ糖

ここで着目してほしいのが、ｐＨ７のアミラーゼという酵素。

　昔から「よく噛むんだよ」と言われている意味が分かったかな。唾液に含まれるアミラーゼと細かく咀嚼された食べ物が混ざることで、１回目のデンプン分解が始まるんだ。

ここでもう一つ注目して欲しい違いがある。

代謝酵素は体内の働きに使われる。

消化酵素は外界からの食べた物に対して働く。

そう、消化酵素は摂取した食べ物に対して働くということは、食べる時に消化酵素と同じような働きのものを一緒に食べれば補えるってこと！補えた分だけ代謝酵素の生産が出来るから、代謝量がアップする。

冒頭の『十分な睡眠をとっても「あれ？体重減らないなぁ」』は、寝ている間に代謝される筈のものが、代謝酵素が少なすぎて滞っている状態。体が重たく怠くむくみやいろいろな悪い状態が出てくる。

そこで、食べ物で酵素を補うって考え方が必要なんだ。

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でもさ、補えれば代謝酵素は増えるから十分な睡眠で代謝は活性化されるよね。酵素サプリも手っ取り早いけど、体に手っ取り早いのは生野菜だよ。

次は酵素をもっている野菜を紹介するね！