今年の味噌作りは大変ニャ

今年も味噌作りの季節がやってきたニャ・・・

今回はレシピじゃなくて、実験ノートニャ!

3.4kgくらいの味噌の材料で今回は2つ分ニャ!

乾燥大豆 800g

米麹 1.3kg

塩 440g→300gにして挑戦

敷き塩は上下に 各40g(後で削り取る分)

煮汁 200cc

今回も『まるみ麹本店』の

「はじめての味噌づくりセット」で塩を少なくして挑戦

失敗するか成功するかは9月頃に判明ニャ。

【味噌の塩分量を調整してみるニャ】

昨年は普通に作ってみたニャ。

これがとんでもなく美味しかったので2セット作ることになったけど、塩加減をもう少し控えたいご主人様の希望で塩を七分の一減らして挑戦。実際、お味噌が出来上がってくれるかは9月頃のお楽しみニャ。

ところで知ってるかニャ?米麹について注意事項があるのニャ。

実は、お味噌セットはクール便で届く。米麹は常温発酵が進むと・・・熱を帯びる性質があるニャ。分かりやすく言うと、麹菌のオリゼーちゃん(『ニホンコウジカビ』 (Aspergillus oryzae))は米を食べて(分解して)発酵する時に熱が出るから、発酵が進まないように冷蔵庫で保管する必要があるってことニャ。万が一、火事にならないとも限らない。念には念をいれて冷蔵庫保管ニャ。

ここでオリゼーちゃんの紹介をするニャ。

『ニホンコウジカビ』 (Aspergillus oryzae)は、味噌・醤油・日本酒・焼酎・その他にも用途はあるけど、デンプンとタンパク質の分解能力に優れているんだニャ。最近は麹塩とか調味料的な使い道も出ている、優れた麹菌なんだニャ。

そして、味噌作りで二番目に気をつけることは、納豆!!

ここで説明しなくちゃならないのが、納豆菌のこと。枯草菌の一種で、枯れた草や土の中にいる菌。稲藁一本に1000万個の納豆菌がいたりする。納豆が美味しいのもこの納豆菌のお陰ニャ。しかも、この納豆菌は生命力が強くて、100℃で煮沸しても死滅しない。その上、胃酸にだって強いから生きたまま腸に届くプロバイオティクス食品ともいえる凄い菌!

さて、ここまでで大方推測できる人もいると思うけど、味噌を作る朗らか麹菌のオリゼーちゃんが居るところに、この納豆菌が少しでも居たら・・・

分かりやすい例えでいうと・・・言いたくないけど、言うニャ。

ホラーさながらのゾンビのように、味噌を作っている筈が納豆菌によって納豆になっている。オリゼーちゃんが駆逐されちゃうんだニャ!作り手としては、味噌が納豆になって異臭漂う場面に出くわすホラーなのニャ。食べれるか?と。

テレビでも味噌作りや醤油作りや酒元など、麹菌を使う場所を見学する際に、「昨日から納豆は食べていらっしゃいませんね?」と聞かれるのは、このためニャ。作り蔵に菌の持ち込みはご法度!絶対にNGなのニャ!!

兎にも角にも、ご主人様も例外は無く。麹菌が来た年末から冷蔵庫にしまって、家では「納豆は買わない・食べない・持ち込まない」の納豆厳禁令が始まったニャ。

それは、味噌作りに最適な日を暦で確認して、作り終えるまでの厳戒令なのニャ。


今回は、しっかりタイミングを計算して土日に作業に入れるようにしたニャ。

水でサッと洗って、0時~18時までの18時間、水を4~6回ほど取り替えながらお水に浸しておく。

最初の乾燥大豆はコロコロしてるニャ。

18時間水に浸けて置くと、だいたい二倍以上の大きさに膨れるニャ。

*水交換で豆が混ざるので、モドシ加減が均等になる。

その後、アクを取り取り水を足しながら、4時間煮込むんだニャ。火加減は弱中火~中火(豆が対流して少し動いてる感じ)

目安は指でつまんで、簡単に潰れるくらいまでしっかり煮るニャ!

昨年は煮込んだ後の豆潰しで、ハンドブレンダーが壊れた経緯があるから、原始的でも確実な方法を考えた。

シーラー用の分厚い袋を長く作るか、セットに同封されたポリ袋を使って、煮た豆を入れて潰していく。

煮汁は使うから捨てちゃダメニャ!

ご主人様はズボラなので、シーラー用の袋を長くして、一人1セットずつ潰すことにしたニャ。

熱いうちに「おりゃ~」と潰しながら、その感触に「ストレス解消~」と叫んでみたり、「熱いからストレス溜まるんじゃ?」なんてボケツッコミしているご主人様達は天然かもしれんニャ。

潰したら、粗熱がとれるまで放置だニャ。

大きなボールに米麹と塩を入れて、良く揉みほぐして混ぜ合わせるニャ。

そこに粗熱をとった潰した豆を少しずつ混ぜていくニャ。

全部の豆と麹塩が混ざったら、硬さを感じながら煮汁を加えて合わせ混ぜるニャ。耳たぶの柔らかさになったらOK!

*ここでのコツは温度!!

オリゼーは発酵の温度が人肌の36度前後。しかも熱すぎると60℃以上で長時間置くと死滅しちゃうニャ。

豆も煮汁も、40℃くらいまで冷ましてから合わせていたニャ。

桶の下に敷き塩を入れて、味噌だまをコネコネと作って並べていくニャ。せっかちなご主人様は、この時から樽と味噌の間に空気を入れないように詰めてたニャ。

敷き詰めて~空気抜いて~

味噌だまコネコネ

敷き詰めて~空気抜いて~

エンドレスなのニャ。

最後までしっかり空気抜きしながら味噌の元を入れきったら、敷き塩をまくニャ。

サランラップを一番下にして、味噌と樽の間に挟み込むように空気を抜きながら蓋をするニャ。

その次に、ビニール袋も挟み込むようにして蓋を頑丈な感じにするニャ。

その上に、使わない塩を袋のまま乗せて重しにするニャ。今回は、日本の青ヶ島の塩を使ったから、丸々福建省の塩が残ったので、それを重しに使ってみた。もう一つの方も余っている塩があったので、それを使ったニャ。

樽蓋をして、紐で取れないように固定して床収納ニャ!

*ここでのコツは、空気を入れない完全密閉ニャ!

さてさて、今回は3.4kgを2セット仕込んだけど、天地返しをどうするか?

天地返しは一つの仕込み樽の中で上と下の味噌に熟成の差が出ないように均一に熟成させていくことと、発酵促進の2つの目論見があるニャ。その他にも、味噌の状態によってカビを取ったり手を加えられる利点がある。但し、一度すべての味噌を樽から出してしまうため、雑菌が入ってしまう可能性もでてくるんだニャ。

今回は差という差がでにくい小さい樽なので、このまま9月までお眠り発酵かニャ。

「もし、やるにしても・・・一つだけやってみようか?」というご主人様の探求心が出ている気がするニャ。

やる時は7月の梅雨明けの声を聞いてから、天地返し発動ニャ!

使わなかったビニール袋を取り置きして、その日に備えるのも良いかもしれない。

やるかやらないかは、味噌の出来次第ニャ。梅雨が終わったら、一回味噌の様子を見て決めるのが一番かもしれないニャ。


【結果】

梅雨明け後の7月25日に1樽 完成 味はマイルド。もう1つは9月まで寝かせるニャ!

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