愛猫のための我が家の大改造7

窓を開けるとやっぱりよじ登る。網戸を猫専用にするか、別の案を講じるか。

 初夏の日差しで青葉が眩しい頃、愛猫は外を見ながら走り出す。近所のトラが『元気にしてる?』と見回りに来るのだ。野良時代に世話になった茶トラの先輩猫が、ウチの愛猫の姿を見てから見回りに行く。

 子猫でまだ小さかった彼女は、茶トラ猫のおじさんにくっついて近所のご飯をくれる家に寄り付いていた。ご近所さん曰く、茶トラの彼が面倒をみていたのだと。その後、ウチに保護されたため、茶トラの猫は『元気にしてるか?』と確認をしてからパトロールにいくのだ。

 よく見ると、ご近所に来ていた数匹の大人猫と猫友達の三毛猫が、ウチの愛猫を気にかけているようで、窓越しに挨拶をしてくる。

 愛猫にとっては大好きな先輩猫たちなので、身を乗り出して「ニャ~」と話しかけている。

 網戸にしていると、嬉しすぎて網戸に上って降りれなくなってしまうため、安全な状態で網戸越しに会ってもらいたいので、網戸ガードを作ることにした。

高い所から外を見るのが大好きな愛猫。網戸越しの先輩の声掛けに反応しちゃう
愛犬に使っていた自作の格子ガード。でも格子の幅が大きすぎて愛猫に使うには改良が必要。

 以前、歳をとった愛犬が部屋や廊下の隅に頭を突っ込んで出れないと騒いでいた時に、隅っこに入らないガードを作った物があったので、それを窓にはめて使うことに決めた。

 がしかし!中型犬とは違い、愛猫は1歳ちょっとの細身。この格子を窓枠にはめ込んだ瞬間に、事件は起きた。

「ンニャァァァ~!!」訳:助けて!!

 なんと、網戸と格子に上半身を固定され、後ろ脚をバタバタさせている愛猫の姿が!!慌てて主人と私で助け出したが、この格子の幅では猫の安全を確保できないと、改良を余儀なくされた。

 以前使った、キッチンと居間を分ける室内パーテーションが余っていたので、それを組み合わせることにした。

 今回はパーテーションをしっかり固定して使うため、個々のパーテーションを柄合わせした後に重なるように組んだ。 

 固定するのに結束バンド2種類を使う。細いバンドは穴を通して細かく結束。その上から格子ガードと組み立てたパーテーションを長い結束バンドで留めていく。

 日本家屋の規格は大体一致しているので、売られている木材の長さも建屋の窓も半間(90.9cm)に化粧の板枠があるので内側のサイズは83cmほどだ。

以前、キッチンとの居間を分ける室内パーテーションが余っていたので、それを組み合わせることに。
格子ガードに室内パーテーションを組み合わせた物を結束バンドで固定して、窓枠に嵌め込んだから安全。

 ガードは少し格子の長さを短くしただけで、使いまわしができるのも強みだ。

 パーテーションも29cmの正方形で、1尺(30.3cm)に近しいサイズだったので、重ね固定した時にクリティカルヒットして、83cmの長さになった。

 そして、家屋に要らぬネジ穴を開けたくなかった私は、和室大改造の時に使ったコルクパネルのクッション性を使うことにした。

 窓枠と作った格子ガードは83cm。格子ガードの下にコルクパネルの切れ端を何か所か挟み込み、木枠に当て木をして木槌で打ち込むのだ。

 しっかりと圧縮されたコルクパネルが留めの役割をしっかり果たしてくれている。これで完成!

 実はこの窓の向こう側には、先輩猫が通るブロック塀の道がある。写真のような格好で身を乗り出しているのは、視線の先に先輩の茶トラ猫が様子を見に来ているのだ。

 こうやって手をかけても紙素材なのでソフト。なかなかな出来栄えに乾杯である!

今日のビールも美味しいさ!!

実はこの格子ガードは、和室大改造のコルクパネルの切れ端を挟み込んで、木槌で窓枠に入れ込んでいるから取り外しできるもの。猫が上ってもパーテーションは強化紙だから安心。

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