宗教を信仰していますか ?
信仰心は持っています。
お寺にも毎朝お参りしています。
結婚前と結婚後のお寺の宗派が違いますが菩提寺もあります。
知り合う外国の方々は日本人の宗教観がとても不思議に映るようです。外国の友達からよく聞かれる質問と同じだったので、いつも答える事を書きます。
今日、神道、仏教、キリスト教など、さまざまな宗教が日本に根付いています。
今や、神道や仏教やカトリックの幼稚園や学校があるほか、季節のイベントごとに風物詩として楽しむ お正月・復活祭のイースター・各地の祭り・お盆・お彼岸・ハロウィン・クリスマス。本当に盛りだくさんです。それだけではなく、結婚式も教会や神前、仏前と種類が選べてしまう。そして、結婚して籍を入れると、籍を置いた家の宗教になります。亡くなれば、いろいろな葬儀の種類がありますし。
これらの何処に、私たちが主体性を置いているのかが分からないようです。そして、なぜ、そんな風に考えられるのか?とても希薄に見えるようです。昔、私はカナダに住む日本人の友達に相談された時に、そういえば、なぜなのだろうかと思うようになりました。
疑問に思ったことは即調査。図書館通いや宗教学科の先生にも聞きこみをして分かった事。それは人類の歩みと宗教は密接な関係があり、そこから学ぶことはとても有意義で素晴らしいものでした。
特に一神教と違う、日本の大自然や、様々なものからいろいろな神々の存在を感じとった『八百万の神々』への信仰心は、DNAレベル的に無意識の領域として日本人の民族性の中に組み込まれています。
昔、宗教がらみの事件が多発して、宗教を表立って出すことを一部の企業が嫌っていた時期もありました。時代の風潮で自分の宗教を話す事が憚られたため、声に出して言う方は少ないようですが、自分の宗教を胸を張って言える外国の方からしてみれば、なぜ?の1つなのかもしれません。
希薄と思われがちな宗教観ですが、実は日本人って物凄く信心深いんです。初参りやお宮参り、ひな祭り、端午の節句、成人式、結婚式、葬式、各地の神事祭り、大切な年間行事の中に息づいているんです。その他にもいろいろあります。
井戸の神様は井戸に守り神として来ていただく、だから埋める際には井戸封じをして神様にお帰りいただく。それを怠ってはならない=井戸は怖いという畏怖する心があります。
竈の神様は台所もそうですが外に竈があれば、年の最後に農具と一緒に綺麗に清めてしめ縄を張って、新しい年を迎える習慣がある土地もあるようです。
地鎮祭は、家を建てる時、その土地の神様に土地をお借りする大切な行事。まっさらな土地に4本の竹にしめ縄が張られているのを見たことありますよね。自分で買った土地であっても、もともとは神様の住まわれている土地だから『お借りする』という表現になります。
道祖神は厄災から守っていただくために、道などにお祀りした土地神様です。他に、曲がり角を切って、玉砂利を敷いただけや、そこに祠があったり、石が置かれていたりします。関西の方に多くみられますので、建築基準法の隅切りと勘違いなさらないようお気をつけください。
道切りは、村の出入り口や、道や辻に縄で境界を作って魔や病などの厄災から守っていただくため。
目に見えない恐怖に対し、そこを守る神に願う信仰心。
もっと分かりやすく言えば、日本古来の『八百万の神々』的考え方は、目に見えない信仰心でもあり、さまざまなものを大切にする心だったり、慈しんだりする心でもあります。
思うゆえに神あり。仏あり。
神道があるところへ、仏教伝来でこんなにも仏教が浸透したのは、自分にも相手の心にも『仏性』があるという教えがあったからではないでしょうか。お互いに救われる道があると。
自由で、掴みどころのない宗教観と思われがちですが、こんなに深く縛られない民族性を持った日本人は素晴らしいなと思います。この柔軟な考え、精神こそ、日本人の宗教観なのではないかと思います。
