ある日、庭に毛足の長い真っ白でグレーの八割れ猫がやって来た!

AdobeCreativeCloudExpressより
ウチの愛猫は、夜中に『フミャァァ~!』と叫んで尻尾を太くしていることが、度々あった。その度に私は『安全確認』をしに愛猫の元に駆けつけるのだが。
愛猫は怒っているわけではないようで、驚いたと形容した方がよさそうな状態だった。だから、私が傍によるとスリスリとしては、体を撫でてとベッタリとしてくる。
心臓がドキドキしてしまっているのか、脈が速く打っている。大丈夫だよと撫でていると、尻尾が通常の太さへと戻っていく。
そんなことを繰り返していたある日、ゆったりとテレビを見ていると、愛猫が窓から飛びず退りして「フミャァァァ〜」と叫んでいる。何かが来ているのか私と主人は、素早くカーテンを開けた。
そこにはふわふわの白い毛にグレーのハチワレ模様の猫が、ウチの愛猫と遊びたいのか片手を窓に置いて「ニャ〜」と鳴いている。つぶらな金色の目に、随分とイケニャンな猫が来たものだと驚いた。「遊ぼう」と誘っているのか、窓枠の下から、ひょっこり姿を見せてハイタッチをするような仕草をしている。
しかし、その仕草にまたもやビックと驚いた愛猫は「ふみゃぁぁぁ〜」と逃げてしまった。相手にしてもらえなかったため、そのままそのイケニャンは居なくなってしまった。

「ひょっこりはちべぇ、居なくなっちゃった?」
ん?はちべぇ?
ハチワレだから『はちべぇ』と言い出す主人のネーミングセンスに頭を抱えた。
あのイケニャンが、はちべぇって
その日から主人はハチワレはちべぇが来るのを心待ちにしている。しかし、はちべぇは未だ来ず。ネーミングが気に入らなかったのか?我が家の愛猫と遊べなかったからなのか?
たまに愛猫がソワソワしているので、冬でもないので覗き窓(ニャルソック窓)を何箇所か増やしてみようと思っている。
今日も私たちと愛猫はハチワレはちべぇを待ちつつ長閑な日々を過ごす。
