コトバンクでは『甘美で理想的な雰囲気やなりゆきであるさま』とあるけれど、実際にそんな風な状況に陥るのは恋愛や小説の中だけなのかと思っていた。他にロマンチシズム的な劇や映画・音楽とか美術辺りが身近な感じかもしれない。

面白いことに『Adobe Creative Cloud Express』で使える写真を探そうと『甘美』と検索した。
ほぼ、花の写真が並ぶ中に、このスイーツの写真が1枚入っていた。
おもしろい、に尽きる。
『甘美』を『甘味』と間違えたのか、『kanmi』で検索されたのか。どちらにしても、よくぞこれを結果として並べてくれたと思った。
確かにスイーツも『甘美で理想的な雰囲気やなりゆきであるさま』ではあるのだ。日常の中にこんなに身近に。
要はそういったスイーツや小説、恋愛などを生み出す人間が、どんな超現実的日々を送っていても、一方で追い求めるようにロマンティックな世界観を作り出している。
いわば、現実と非現実。そこに甘美さ、素敵で理想的な雰囲気、情緒感が、心の中に並んで在るということなのだろう。
人間はとても複雑で、素敵で、知的で理性的な生き物だと思う。
そして、どんなに現実的であっても、心だけは自由。何を思おうと考えようと。
意識と無意識の狭間で、見え隠れするそういったロマンティックさも、とてもロマンティックだと思う。
