昔から文章を書いて来た私。過去何回か応募も試みた。
子供の頃、比喩の多い小説や、歴史ものの小説を読み込んでいたので、想像力が強くなったのかもしれない。
学校で起こった授業の出来事を、先生の真似をして母に授業の再現をする。聞き手の母は何時間も聞きっぱなしだ。母の凄い所は、ずっと楽しく毎日聞いてくれていること。
料理をしている母の横で、ずっとその日の授業をしては笑う事を繰り返していた。そのお陰か、一度心や脳に焼き付いた思い出は、過去の記憶でも鮮明に思い出すことが出来る。
文章を書くのが好きになったのは、小学校の夏休みの宿題で『生い立ちの記』を書いてからかもしれない。
私は感覚で物事を捉えたり考えたりするのが好きだったので、文章を書くのも技法的なことは考えないで思いつくままに書いていく。なので、その宿題の時に気がついた。
人物像が意志を持って文中で動き出すような感覚が、映像の中に入り込んでみているようで、結構楽しいと。過去の実際の人物が動くのも面白かったが、これが歴史上の人物なら?と、私は夢中になって、いろいろな本を読んでは、思いを巡らせて動く彼らを見続けた。
そこで、ふと、自分が最初から作った物語は動くのか?と思いに駆られて物語を作ったりしてみた。執筆する人物の設定がちゃんとしっかりした物であれば、動くことに気づき、文章を書くこと自体が好きになった。
幸いだったのは、短大のレポートや友達の宿題を手伝った時も、微生物などが動きだしたので、知識としていろいろな物を吸収して知ることが執筆の楽しさを倍増させることに繋がるのだと知って、いろいろな分野を体験することにした。
人生に無駄は無い。
そういった誰かに感謝したい。
執筆で最も楽しいことは、
設定した人物の背景にある設定を決める為に知識を吸収して、その得た知識が人物にどう肉付けされたかを、執筆の中の人物の動きで確認すること。
