自分をリーダーだとは思わない。ただ、自分に対してのリーダーではありたいと思うけど。
上に立つには責任と重責が付きまとう。公正な目で人を見なくてはならないだろうし、大局を見通さないと、方向性を見失う。
思考・癖・長所短所・何もかもが違う他人同士をまとめ、人の本質を見て冷静に遂行していくリーダーは、温厚な人格者でないと務まらないきがする。
もし・・・
経営者が貪りテイカーだった場合、社員は悲惨だ。労働や能力を求めるだけ求めて、低賃金。どんなに頑張っても「出来ていない部分」を指摘される。いつの間にか自分の仕事や責任が増えている場合もある。経営者の思い込みで感情的に追い詰められることも考えられる。
そんなブラック企業のような状態で、精神を病んだ社員は切り捨てられていく。そこにせめてもの慈悲があるなら、1年分の補償金や見舞金を渡してくれるだろうが。ギバーやマッチャ―でもないので、出される金額は『出した』という体裁を取り繕うだけの雀の涙程度だろう。出してくれないこともあるかもしれない。
ありがちな例を挙げたが、実際に日本のブラック企業と呼ばれている現場では、それが起こっているのだから恐ろしい。今お茶の間を騒がせている某企業が当てはまりそうだ。こんな搾取するだけしてほっぽり出すのは、犯罪と同義だとおもうけど、それを取り締まれているかは定かではない。
また、
自分がどのタイプに属しているかが分かれば、悪いスパイラルにならないよう組織運営すれば最悪の状態は回避でき、良い関係を築けると考える。正しく自分の癖を知ることがキモだろう。
ギバー:相手に惜しみなく与える者。他者志向型ギバーと自己犠牲型ギバーがある。
困っている相手を助けることに喜びを感じるが、自己犠牲型は損な役回りになることが多い。他者志向型は、自分と相手の利益が最大になるには?と、結果的に両者にとっての幸せを考えて行動する。
マッチャ―:与えること受け取ることのバランスを考える者。
テイカー:自分の利益を優先させる者。例えば報酬1000万を分ける話し合いなどで、自然に自分が多く受け取るような方向に持っていく傾向。人が病気になっても自分のやってもらいたいことをさせたりする。他者に苛烈・非情・冷酷な態度ができてしまう人も。
世の中で成功しているのが多いのは他者志向型ギバーと報告されている。
以前の私は自己犠牲型ギバーに近い状態だった。しかし、自分の時間確保を大切にしたり、身体を大切にしないと、体を壊すことに気づいて他者志向型ギバーに考え方を変えた。
変えてみると、存外、気持ちが楽になった。無理をしてまで合わせる必要が無いと判断できるからだ。その環境に自然となってゆくまでに1年を要したが、先の先まで見通して助言と言葉をくれた方がいたことに感謝したい。
ただ・・・
リーダーにはリーダーの苦悩もあることも確かだ。トップゆえの孤独。常にリーダーとしての資質を見極められている重圧。見通しのキツイ案件との対峙。などなど。
社員同士の問題が起こった場合、両者の言い分を聞いて公平な判断をすれば良いだろうが、一方の言い分だけで判断すると、歪が生じてくる。そして、その不公平さは余波となって自身への信頼を失う結果になる。
今まで流れをずっと書いてきたが、リーダーの資質や素質は私には無い。組織内ではリーダーがリーダーたる力を発揮できるように立ち回るサポートタイプだと思っている。
