食べ物で健康に 咳止め編1 レンコン・梨

最近、咳止めの薬不足が多発していると報道されていた。ジェネリック医薬品の製造場所で基準を通らない業者が撤廃し、今までの製薬会社のお株を奪ってまで安い量産体制を促した結果だと説明されていた。

そもそも、ジェネリックへの移行の時に政府はきちんと量産体制への基準を満たしているか検査機関を通して管理しながら認可したのだろうか。甚だ疑問だ。ちゃんとした体制で作っていたジェネリックの作成会社の方が少ないだなんて。

アナウンサーの質問に答えていたお医者さん曰く、喘息の薬を一部咳止めとして使用するしかないとも言っていた。そんなことをしたら、喘息患者さんの薬が足りなくなってしまう。

とはいえ、薬が市場にない以上、世のお母さま方は家族の為、子供の為、今大変な思いで咳止めを待っていらっしゃるだろうと思う。


飲みにくい場合は、水50ccに本葛とハチミツを少し入れて溶かし、レンコンの絞汁に混ぜながら弱火で加熱してとろみをつけましょう。ハチミツの甘味で緩和され、とろみをつけて温めたものは喉に潤いを持続させますが、レンコン汁の全体量が倍になるので、潔くそのまま飲まれることをお勧めします。

(大人の方には、多少きつくとも大自然の恩恵をそのまま召し上がって頂きたい。)

*お子様が飲まれるなら*

レンコン 400g~500g(写真のレンコンの量で466g)を用意して皮を剥いて賽の目に切ります。手鍋に切ったレンコンと、水1000ccを入れます。

一回ひと煮立ちさせてから、弱火でコトコト煮込んで煎じる感じで煮ていきましょう。水分が半分くらい無くなったら、原液の出来上がり。でんぷん質の膜のような灰汁は取りましょう。

*塩とか入れたくなりますが、煎じて抽出させていくような作業なので何も入れずに浮いて来た灰汁を取りながら、ひたすら煮ます。

できたレンコン液を40ccずつ咳き込んだら、飲む感じです。大人は70cc~80ccの分量です。レンコン液は3日ほどで使い切るようにしてくださいね。

*煮た後のレンコンはどうするの?

もちろん、美味しく頂きましょう!鍋の周りに付着した泡のような灰汁はキッチンペーパーで拭き取っておくと次の料理が美味しく作れます。

もう一回1000ccの水を鍋に入れて、白だしを大さじ1、味噌を溶かして出来上がりです。ほとんど味噌の汁というより、レンコンの味噌仕立ての煮物になりますが。レンコン自体がお芋のように甘く、ホクホクの状態の美味しさになります。

好みで煮物風にアレンジしても美味しいですよ!

レンコン汁も煮込んだレンコンも身体に良いので、粘膜や咳・痰の切れ・肺への炎症予防にレンコン料理を食べて備えて下さいませ。

レンコンは『寒性』の食べ物なので、『温性』の生姜と共に摂ると身体を温めてくれます。冷え性の人が咳止めを試すなら、お子様用の煮るやり方か、ネギやシソの章を試してね。

レンコンの効能は、不溶性と水溶性の食物繊維やカリウム、ビタミンCが豊富なこと。高血圧や動脈硬化、コレステロールや便秘改善をしてくれます。

胃熱を取り『水』を補って身体を潤す補陰作用で、乾燥肌や体のほてりを改善する働きもあります。また、胃腸炎や歯肉炎、喉の痛み、鼻の粘膜炎症、呼吸器の炎症、喘息などに有効です。特に咳止め効果や痰を切れやすくします。

【梨】

「え?梨?」意外だと思われがちですが、咳止めとしてはお子様にとって飲みやすい素材ですね。咳を早く止めたい時は、梨のしぼり汁をゆっくり飲みます。

梨1個をすりおろします。ジューサーでもかまいませんが、コーヒーフィルターにすった梨を入れて絞ると簡単にできます。50ccくらいをゆっくり少しずつ、喉に流し込む感じで飲ませます。残りは冷蔵庫保存で1日使い切りにしてください。

ただの梨の果汁なので、飲み過ぎといった薬のような心配はありませんが、梨は『涼性』なので身体を冷やします。『温性』の桃やサクランボやライチなどをオヤツとしてあげるか、食事の時に、『温性』のネギや玉ねぎ、カボチャなどのスープや汁物にして体が冷えすぎない様に調整します。

梨の効能は、喉や肺の炎症とされている肺炎・気管支炎・喘息などの症状を改善し、粘膜や皮膚の乾燥にも有効。梨に含まれる水溶性食物繊維のソルビトールが便を柔らかくするので、便秘予防にもなります。

糖尿病などで、果糖はちょっとと思われる方は、ネギか大根を試してみてください。

次も「咳止め編」続くよ

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