食べ物で健康に 咳止め編2 シソ・大根


【シソ】

生薬に使うのは赤紫蘇。そして紫蘇が出回る時期が5月~6月で夏バテ解消や疲労回復、咳止め、などなどと良いことがいろいろな所で紹介されていますが、今回必要とするのは、葉っぱじゃありません。時期も選びません。

知って欲しいポイントは、紫蘇の種に喘息や気管支炎の緩和をする効能があるということ。漢方薬では紫蘇子という名で、生薬として使われています。

他にも生薬としての効能は関節炎・リウマチ・湿疹・不眠症・うつ病の改善などがあります。でも、一般家庭で生薬を扱うのは、とてもとても大変。漢方薬屋さんで処方してもらった方がベストです。じゃあ何で紫蘇を紹介しているかというと、食事で予防する為だからです。

紫蘇の種を100%使った紫蘇油。とはいっても、しそ科のエゴマから油を作っているのが、実情です。このエゴマ油はちょっと高温に弱いので、低温抽出された国内産の物をお勧めします。

紫蘇の話なのに、エゴマ?と思われるかも知れませんが、紫蘇やエゴマに含まれるルテリオンの薬効が凄い。

ルテリオンはフラボノイドの1つですが、マクロファージとかT細胞が出す抗体のTNFを正常にしてくれる作用があるので、免疫機能を抑制せずに正常化することによって、症状の緩和を期待できるので、喘息、鼻炎、花粉症、アトピーなどへの症状を抑制してくれます。

喘息の原因のロイコトリエンを抑制効果があるようです。

扱っている会社商品名
紅花食品紫蘇油一番搾り 170g
低温圧搾一番搾り
太田油脂健康しそ油(えごま油) 230g
自分が買うなら1800円以内の価格帯で探した品物です。スーパーでは低温圧搾のエゴマ油が売っているようです。

加熱せずにドレッシングで食べるのがベストですね!


【大根】

大根はイソチオシアネートという抗菌作用の強い酵素を持っています。

消化酵素のアミラーゼは食べ物の消化促進をするので、胸焼けや胃もたれを防いでくれます。

ビタミンCは老化防止や免疫機能低下を防ぎ、抗酸化力に優れています。

生薬的には、肺に潤いを持たせ『水』が不足して出る空咳や気管支炎や喘息など、『陰虚』からくる喉と呼吸器系に炎症が起こっている方が摂った方が良い食べ物です。

特に大根は通年食べられますが、涼性なので冬場は温めて摂取するか、温かいお味噌汁を添えて身体を冷やさない工夫が必要です。

すりおろした大根汁をそのまま飲んで、大根おろしは焼肉や唐揚げなどお肉や魚に添えて食べると消化酵素となり、胃もたれを防いでくれます。

*大根と一緒に摂っておきたい食べ物

大根で空咳や気管支炎や喘息などの炎症にアプローチしている間に、一緒に摂っておきたい食べ物があります。それは、肺(呼吸器系)を強くする食べ物

白菜・ネギ・玉ねぎ・レンコン・山芋・百合根・柚子・梨などを一緒に食べれば、肺や呼吸器系にアプローチしてくれるので、相乗効果で肺が元気になります。できれば、生姜も摂るようにすると身体も温まるのでバッチリです。

この材料を見てみると、汁物や鍋物に出来そうですよね。是非、試してみてください。


【他にも知っておきたい咳止め食材】

【EXオリーブオイル】

イタリアでは、エキストラバージンオリーブオイルを風邪になった時とかにスプーン1杯をゆっくり喉に流し込みます。万能薬として扱われている感じです。

イタリアは日本と同じく南北に長細いので、オリーブオイルの味も産地によって製造するメーカーによって味が違います。何種類か風邪の時に試しましたが、喉に沁みるものもありました。しかし、沁みた後で喉が楽に感じたのも確かです。

おそらく、咳で傷ついた喉の粘膜がオリーブオイルによって潤ったのだと推測します。

【ハチミツ】*乳児ボツリヌス症予防ため一歳未満はNGです。

マヌカハニーのような殺菌力の強いものもあります。味が大丈夫ならば、そういった殺菌効果の高いもので予防を兼ねて、お湯や紅茶に溶かして飲んだり、ヨーグルトに入れて食べたり、そのまま舐めたりしては如何でしょうか。

日々の予防が肝心ですね。

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