自身の経過観察3ーコロナに罹患して、後から分かるものと失われたものー
5日間のコロナ撃退期間が過ぎて、無事に身体から菌が消え去った私たちでしたが、その後、思わぬ不調に悩まされました。そして、その不調の原因を認識して、本能的に対処していたものと、認識した後に理論的に対処したもので治していきました。これは皆さんにも知っておいて欲しいと考えて自身でつけていた経過観察を公開するに至りました。
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経過観察2で書いていた、病院訪問を遅らせた理由の1つに、菌は検出されなくなったものの、胸の重苦しい感じがしていたためと、2月28日頃から喘息のような咳が出てきたからです。主治医と連絡を取り、12月にインフルエンザになって使い残していたシムビコートを使って対応をすることになりました。
シムビコートは、気管支喘息だけでなく、『肺気腫の諸症状の緩解、気管支や肺の炎症で気道が狭くなった喘息やCOPDに対して気道炎症を抑えて気管支を拡張するので、咳や息苦しさなどを改善する薬』というような働きが謳われているもの。
シムビコートを使って、気管支を拡張して寝やすくできたものの、数日経つと夜中の咳き込みと息苦しさが軽減されても続いていたので、パルオキシメーターで酸素飽和度と脈拍数を見ながら、肺の重苦しさや鈍痛のような状態が、どの位置にあるのかを記していきました。
とは言っても、パルオキシメーターで1日の酸素飽和度の範囲を測ってみると、
主人は SpO 2 95%~97%
私は SpO 2 96%~99%
重苦しいと感じている割りには酸素飽和度は正常範囲でした。
12月にインフルエンザに罹患してシムビコートを使った後、冬の乾燥時期でもあったため、痰が出し辛く、胸のあたりが重苦しい状況になってクラビットを飲んだ経緯がありました。
その時の重苦しい感じに似ていて、痰も粘性のあるへばり付くような物だったので、普通に咳き込んで出せる筈もなく、その時になってようやく、私の喉や気管支が荒れているため、痰を出す機能が衰えていることに気がつきました。潤いが無くなっている時の軽い咳の様な感じでだったからです。
どちらにしても、少し経過を見る必要があったので、体調変化に気を配りながら、毎日主治医に経過報告をして様子を見ました。
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そこで、食事面も気を付けようと、喉と気管支と肺を強化するように始めたのは、水分を含んむようにして固形物を食べ解すこと。その最初の担い手は、すりおろした大根でした。ハスを煎じた物でも良かったのですが、この時私は、すりおろした大根の汁が甘露に感じられ、身体が欲していると感じ、意識的に朝晩摂取していました。
大根はビタミンCと辛み成分のイソチアネートの効果で殺菌と喉の炎症を抑える効果が期待できるので、牛肉や豚肉を焼いた物・焼き鯖・鶏肉のソテーなどと組み合わせ小さく切って、焼肉のタレを少し垂らしてすりおろし大根と汁を一緒に食べていました。
その頃、他にも異常に摂りたくなっていたのが、『ハチミツ』と『ふじリンゴ100%のジュース』でした。ハチミツは紅茶に入れたり、トーストのパンに塗ったりと。ジュースは少し常温に戻す感じにしてから夕食前に飲んでいました。果物もリンゴ、バナナを良く食べていましたが、大根は2日で1本消費する状態でした。
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3月2日になって、胸の重苦しさが中々取れず、シムビコートでも届かない部分なのだろうかと報告したら、主治医から直ぐに渡していたクラビットの錠剤を飲んでと言われ、クラビットを服用。あらかじめ渡して下さった主治医のエスパー級の対応に感謝しました。
1日目、2日目と薬を飲んで、丁度効能が切れる時間で咳が出るような感じでしたが、3日目でゼリー状の痰が出るようになりました。主治医に報告すると、回復に向かっていると言われ、来院するまで服用しました。
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3月6日に来院し、ゾコーバの名を叫んでくれた看護師さん達や処方してくれた主治医に心から感謝してお礼を伝え、主治医に経過を話しました。
クラビットで胸の重苦しさが取れた状況は、自分の身体を客観的に観察しているような視点で、私は気づいた事を伝えました。
1つは、薬が喉に引っかかるようになったこと。
ツルツルした錠剤は飲み込めますが、ラムネのような水分を吸収する錠剤は、喉にペッタリとくっ付き、幾度もゲホゲホと吐きそうな咳をして喉に張り付いた錠剤を吐き出したことか。
その話を聞いた主治医は、ムコダインとムコソルバンをトランサミンと一緒に処方してくれました。(痰を出しやすくする薬と気道の粘膜を整えたり痰を滑りやすくする薬らしい。)
そして、血液検査をして状況を把握したい主旨を伝えました。幸いにも注射になれる為、コロナ前の数か月ほど前から血液検査をしていた私。今日検査すれば、今までの結果と比べて何が変わったのかが分かるからです。
自分の身体に疑念を持つほど、今回のコロナの痛みは尋常ではない何かが壊されていくような激痛だったのです。
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そして、検査結果で分かったことは、亜鉛が著しく低下していたことでした。これが何を意味するか。他にも、物理的に分かったことがありました。
検査結果を待つ間に主治医との答え合わせのような報告と近況を話しました。
先ず腸。消化不良と腸の動きが鈍く、お餅が停滞して腸炎になりました。次に肌がちょっとした環境(花粉や埃)や薬剤(塩素や撒かれた農薬)でボロボロになったり。耳が痛くなったり、鼻の粘膜出血があったり、目がアレルギーなどで痒くなったり、いろいろな粘膜が弱くなったこと。
3カ月に及ぶ身体の不調で分かったことは、免疫力が低下していることで、様々な障害がおこっていたことでした。
当たり前です。
ゾコーバはコロナの増殖を防いでくれる有難い薬ですが、戦っていたのは自分の免疫系の細胞たちなのですから!「コロナ菌撲滅!!」「コロナ菌滅却!!」と一致団結して身体の中で、仁義なき戦いが繰り広げられていたからこその、ゾコーバ服用後の痛み。
そして、ここで思わぬ盲点が!!戦った細胞たちは数が減っていき、免疫系メンバーを増員や強化したりするためには栄養が必要になってくると同時に、日々の環境の脅威から身体を守らなくてはならないのですから。
食事で意図的にケアして栄養補強することが最重要課題だったのだと、検査結果の紙を見て奇妙な納得感がありました。特に、免疫系の細胞に活力を与えてくれる食べ物や免疫の働きを補助する食べ物が欲しくなっていたのは、人間の本能的なはたらきかけだったのだと。
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主治医が一番気を付けていたことは、コロナ罹患後の経過です。特にコロナ菌を撃退した後の身体の変調に気を配ってくれていました。コロナが去って終わりではないのです。
免疫がコロナ菌と戦った後、少なくなったり、弱まったりするのは当然の状況ですが、それをケアして補う必要があるのだと再認識しました。
免疫が弱くなると、他の感染病や感染症にかかりやすくなります。いつもは防げている風邪などの菌にも負けてしまうくらい弱くなっているのですから当然です。体力も無くなりますし、アレルギーにも過剰反応する状態になる方も出てきます。
それだけではありません。
免疫細胞は次の攻防に備えて、弱くなった免疫を強化&増員するために身体から栄養を摂取します。
免疫細胞が元気にになったり増加するためには、特に亜鉛・ビタミンD・ビタミンA・ビタミンE・ビタミンCが必要で、主に腸内環境を整える=発酵食品や良質なタンパク質と抗酸化作用のある食べ物を摂取することが必要になってきます。
免疫力を向上させる成分を組み合わせて相乗効果を狙うと、効率的に摂取することができます。
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意識的に栄養を摂り、免疫力を強化し、身体の各所に出ていた不具合を治すべく、食事によって調整をした結果、腸内環境は整い、肌も徐々に良くなってきました。
ただ、喉の荒れだけは薄紙を剝ぐように、2週間のスパンで荒れが少しずつ治まる感じで、間に喉に無理をさせたり、環境変化やアレルギーが出たりすると直ぐに荒れて、ムコダイン・ムコソルバン・トランサミンを投薬してもらいながら、正常に薬がくっつかずに飲める状態になるまでに3カ月を要しました。
喉の粘膜などのデリケートな部分は、細胞が代謝で代わっていっても受けた打撃が直ぐに治るわけではないので、これだけの時間を要したのだと思います。
そしてまた、コロナで亜鉛が足りなくなるのは、免疫系の細胞が必要とするからで、普段から足りていない人がコロナに罹患してしまうと、亜鉛欠乏で味覚が分からなくなってしまう状態に陥るのだなと、納得しました。
日々の栄養を偏りなく摂取することと、コロナに罹患した場合は、免疫力を強化していく食べ物を食べて、引き起こされた症状に対応していく栄養を摂る必要があるのだと、実体験から学びました。
免疫力を向上させる食事は『免疫力を高める食べ物とデトックス』で紹介しようと思います。
