
前に、土づくりを丹念にしながら季節の変動を読んで対応している農家さんの話をしたが、今までと違うやり方をしている事に気がついた。
緑肥のソルゴーのまき方だ。
この農家さんの凄いところは、毎回同じことをしている作業でも、自然を良く観察して気付いた事を次に活かしていることだ。
『種をまく』この何気ない作業も、最初の緑肥ソルゴーは直接畑にばら撒いていた。
緑肥と言われるだけあって、このソルゴーは野菜の好む成分を含んでいて、1.5mほど育ってから土と混ぜ合わせて肥料にする。土はフカフカになるし、養分も申し分ない。
カブが美味しく育つ土の完成なのだが、この農家さんの凄いところは、まばらに撒くとムラが出来てしまうことに気がついて、次はびっしりとキレイに並べて撒いていた。
そんな状態が何回か続き、今年、ソルゴーの列の間隔を空けて、風通しを良くしている。添付した写真がそのソルゴー畑。とても綺麗な緑の列だ。
研究熱心な農家さんは気候の変動を読み解き、経験から創意工夫をして、結果となる土の出来具合をみつつ改良を加える。
その土地の土壌は、その土地や風土に学ばなければ活かせない。
教科書以外の自然の手ほどきだ。それを読み解けるかは、やはり、その土地にかける情熱と、自身の目指す方向性がぶれず、継続する根気強さの賜物なのだろうと思う。
