
スーパーから米が消えている。新米が出てくるからと、政府の対応はとても塩辛い。大阪も東京も人が集中している都市部での異常なこの状況に、政府は備蓄米を出す考えはないらしい。
新米が出てくるこの時期に、備蓄米を出して有事の際に足りなくなることを恐れているのか、外国米を輸入しないのは、以前の輸入対策が失敗に終わったからなのか。
政治停滞の間に、米の買い物難民のような状況に陥っている家庭が増えている。新米が出ても価格が上がっていては、購入をすることもできなくなってしまう家庭もあるだろう。
5kgのお米は、だいたい33.3合分のご飯になるらしい。
大人がお茶碗1杯で約150gで3回食べる計算すると、24日くらいで食べる事になる。2人だと12日。3人だと8日で食べきる。しかし、これはあくまでも標準的な数値だ。
働く男性や育ち盛りの子供、ご飯好きな「ご飯食い」が家族に居るならば、米不足だからと言って、楽しみでもある主食を「控えろ」なんて言えるだろうか?
節約して食べなければいけないという焦燥感が自身の心にあったとしても、腹が減るという体の代謝や心の欲求を止める事なんてできはしない。それほど、米は日本人に馴染んだものだ。
米離れという話も上がっていたが、いざ米が無いとなると、やはり主食を失う焦りは出てくるもの。
本来は、政府の素早い対応が必要だと思うが、安全圏にいる彼らに我々の焦りや買えない苦痛感は理解できないのだろう。
パンが買えないならケーキを食べればいいじゃない。
まさに、そんな感じの対応感がある。新米は高い。生活弱者に「新米が出てきますから」その言葉は正にあの王妃を彷彿させる。
体の弱いお年寄りが、コメ売り場の前で「今日も無かった」と嘆く姿は見たくない。
とある米農家さんが、台風で稲穂が水浸しになる前に刈り取り作業を1日早めて行っていた。8月の下旬で収穫可能な早摘み稲の改良がされていたことも驚いたが、収穫時期をずらす決断をした農家さんの英断にも驚いた。
民間の農家さんや研究者は、自然に対応しようと必死だ。
国には、毎年、酷暑になって台風の威力が増しているのは周知の事実なのだから、農業枠をしっかり支える手立てと、米農家など主食に繋がる農家の保護、台風対策など様々な手立てを考慮して欲しい。
これからの選挙は、地域活動で実績を積んだ人や地域貢献した人を政治家に据えて欲しいものだ。今期で終わりにするにしても、総理としてもう少し農林水産省に喝をいれるか、米の高騰や物価高騰を止める手立てをして欲しいものだ。飛ぶ鳥有終の美を飾ったって良いと思う。
このままでは、国民の心身の健康に害が出そうである。

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