買物慣れしていない方が「ちょっとお肉買ってきて」と買物を頼まれて、コスパの高いと思われる値引き商品を買って怒られてしまったいう話をよく耳にする。
そしてその事件は我が家でも起こってしまった。
この間、主人も高いお肉を半額の表示に釣られて買ってきて、注意したばかりだ。
何故なら、質の良い肉が2切れずつ3つに区画割りしたパックに斜めに配置されて、赤身肉と少しだけ良さそうな肉が両サイド8枚くらいずつ配置された大きなパックが¥3400→半額で売られていたものだったからだ。
妥当なのか?
いや、赤み肉は左から右に斜めに短くなっているし、もう片方は6枚ほどだ。
何故、お得と思えたのか?嫌な怒りが販売者に対して沸き起こった💢
全ては錯覚を利用した割引だからだ。
私はどうしたら主人に『錯覚割引き』に引っかからない視点を持ってもらえるかを考えた。そして一つの分かりやすい視点の説明をすることにした。
我々主婦が持っている視点でコスパを考えるのである。
私は主人に『怒って無いけど説明だけさせて』と断ってから、主人の買ってきたお肉のパックを指さして質問した。
「このパックのお肉、正規の値段で購入したいと思う?」と。主人はバックの中身をマジマジと見つめ、値段を見てから首を横に振った。
「今の判断が正しい答えだよ。」
頷きながら、半額売りと称していても、元値を釣り上げてから半額している品もあるし、このパックは正しい値引きの仕方をしていない。お得感を出しただけの半額という言葉に釣られてしまうと、本当の価値とコスパが分からなくなるように売っているスーパーのようだ。
ウチの場所は、有名スーパーが4店舗ほど近場にあり、少し足を延ばせば大型店舗も2か所ある場所なので、激戦区とまで言わなくても、かなりお客さんを取り合っている状態だということは分かっていた。
いつも行っているコスパの良いベルクさんに行けば良かったのだが、今回だけは太い皿うどんが食べたかったようで、それを売っているスーパーに行ったようだ。結構有名なスーパーではあったが、売り場は基本的にそこの主任の采配に任される。
チラリと主人を見ると、お肉のパックの中を見ながら驚きつつ呟いている。
「確かに正規の値段で売っていたら見向きもしない。何でお得と思ったんだろう・・・」
「もしも、良質なお肉がいっぱい入ってて、そのままの値段で買っても良いなと思えるものが値引きされていたり、良心的な半額割引だったら買っても良いと思うよ。」
最後にそう付け足した。
錯覚から覚めた主人は、クオリティを維持しているいなげやさんで買っていた黒毛和牛の切り落とし肉のパックの中身と値段を見て、ガックリとしている。
かなりな量が入って¥2000→半額で売られていたものだったからだ。
もう主人は、詐欺のような値引きマジックに騙されないだろう。錯覚という名の催眠から覚めたのだから。
元値の価値をちゃんと見極めてから、値引き率を理解して妥当なものを買う。これに越したことはない。見極める事と、正しい視点を持つことが消費者の買い物の知恵なのだと思う。
とはいえ、少し可哀想な感じもしたが、真実を知ることの方が主人にも家計にも優しいので、ここは心を鬼にして勉強してもらった。
