我が家の愛猫がドハマリしている遊びが発覚した。

あの台風2号(マーワー)の脅威が去って、一段落したと思ったら、愛猫が変な遊びをし始めたことに気がついた。
台風の前から地震が来るたびに、ウチでは生存確認をすることにしている。何やら物騒な・・・と思われるかもしれないが、以前飼っていたジャンガリアンハムスターが癲癇(てんかん)持ちで、地震の度に気絶していたのだが、ある日とうとう震度4に耐え切れず、儚くも亡くなってしまった。
こんな経緯があるため、たとえ夜中だろうが何だろうが、地震が来たら即、生存確認をするようにしているのだ。5月に地震があった時も、愛猫と家族の居る位置を確認していた。
その緊張感が変だったのか、愛猫を見つけた時のホッとした声がいけなかったのか、その後かまったのが余計だったのか・・・とにかく、愛猫は私が探していることに対し、一種の遊びを始めた。
買い物から帰って来た時や、外で作業をして家に入った時に隠れるのだ。
最初は気配を消して、ウンともスンとも言わない。だから、家の中から猫出てしまったのか、変な場所に入り込んで動けずにいるのか、全然わからない。
元々、黒いだけに物陰に入ったら分からない
厄介な遊びを覚えてしまった。しかも、此方が焦った声で愛猫の名を呼ぶほど、迫真の演技を披露する。
「にゃ~」
蚊の鳴くような声で、私の声が遠ざかっていくと・・・一鳴きするのだ。心配のあまり、家中を探して二階から戻ってくると、素知らぬ顔をしてカーッペットで寛いでいる。
そこで怒れば良いのだろうが、見つけた安堵で「良かった~居た~」と喜んで抱きしめていたので、この『かくれんぼ』は続行中だ。猫に怒っても嫌われるだけのような気もするし、こんな小さな子のやることだから、しばらく付き合うしかないと思っている。
しかも、ウチの愛猫は律儀な性格なので、此方がリクエストすると答えるのだ。
「にゃ~」
「あれ~何処かな?聞こえない、もう一回言って~」
「にゃ~」
これで見つけると鳴いてくれなくなると困るので、一旦キッチンや二階へ行く廊下に出て探している振りをすると出てきてくれる。
何が面白くてこんな反応をするのか分からないが、飽きるまで付き合うしかないのだろう。しかし、こんな遊びを猫がするとは。人間とのやり取りを楽しんでいるのなら、子供並みの知能を持っていのではなかろうか。私も賢くなりたいものである。
爪の垢を煎じて・・・いや、無理だからやめて、見習うことにする。
