アーティストは自分の内にある想像したものを、形として表現できる職業だと思っている。音楽や漫画、絵画、おおよそ人が作り上げる全ての作り手がアーティストと呼べるのではと。
そんな中でも好きなのは、名を知ることができなかった陶芸家が作った片口と器だ。本当は調べて公表したいのだが、20年以上前に友達と行った荻窪の小さな食器屋さんで、並んでいた白い器のシリーズを作った作家さんの作品。後から来た主人も、キレイな焼き物に魅入っていた。
小さな名刺に新しい作家の窯で作られたシリーズ名が書かれていたが、終ぞその店主から陶芸作家の名を聞くことは無かった。
好きなアーティストは?と聞かれてよぎったのが、この方の作品の数々だ。大きな器を何種類かとパスタ皿のような使い勝手の良いお皿を4枚。おもてなしの時にどうしても使いたいと思って買ったのだ。
その中でも、片口と器は主人も気に入ったのだが、店主が言うには精巧に作り過ぎて、薄く薄く限界まで薄くした陶芸の作品で、日常使いするには耐久性が無いので、売り物にはならないと言われていた品物に惚れ込んで買い求めさせてもらった。
その方の作品は、多くの方をもてなし、今も我が家で使われている。
イタリアンのシェフを招いた時も、その器を使ったがとても喜ばれた。そして、そのシェフも薄い趙技巧の片口と器に目をキラキラさせて、焼酎を入れて飲まれていた。
もう何十年も経ってしまったので、陶芸作家さんを探すことも出来ず、私としては名前を出せないもどかしさがあるけれど、素晴らしいアーティストだと思ったので、作品を載せます。
何故にキャットウォークで写真撮るの?と思われたかもしれないが、蛍光灯のある部屋がこの猫部屋で、丁度良い高さにキャットウォークがあったので、使わさせてもらったのだ。愛猫は興味津々で顔を寄せています。





